International Joint Symposium「Challenges for the Education Development on Agriculture and Food Resources in Tropical Asia」を開催しました。
お知らせ本学では,熱帯アジア新興農業地域における生産基盤開拓技術の現地教育研究拠点形成事業として,国際協力機構(JICA)の協力のもと,アジア農業地域での持続可能な開発技術の普及に向けた研究と教育を推進しています。
この事業の一環として,国際食資源学院と農学研究院では,ミャンマー連邦共和国のパテイン大学との共催で,9月26日(水)に,「Challenges for the Education Development on Agriculture and Food Resources in Tropical Asia」と題するInternational Joint Symposiumを開催しました。
シンポジウムにはミャンマー国内を含む7カ国から教職員及び学生等約250名の参加があり,農と食にまつわる教育システムの開発及び社会実装と,熱帯アジア地域における農業及び食資源に関連する様々な課題に関する先進的な研究,実践的また学際的な取り組みが紹介されました。
シンポジウムは華やかな歌と舞踏を交えたオープニングセレモニーに始まり,コーネル大学 Khin Mar Cho教授,イエジン農業大学JICAチーフアドバイザー・九州大学 吉村淳名誉教授,本学インドネシア・アンバサダーでもあるボゴール農業大学C. Hanny Wijaya教授,本学 曾根輝雄教授,パテイン大学 Kay Thi Mya教授の5名のキーノート・スピーカーによる基調講演がありました。
午後からは,Economics,Philosophy,Phytochemicals,Animal Science,Microbial Active Compounds,Mangrove,Coral, Microbial Ecology,Water Science, Agronomy and History, Food Microbiology,Plant Taxonomy,Plant-Microbe Interaction Geology,Fishery,Engineeringなど多様なテーマにわたる13の分科会が設けられ,延べ243件の興味深い発表と活発な質疑応答が行われました。
翌日は,希望者によるエクスカーションが行われました。水稲栽培試験圃場では栽培方法,乾期作,雨期作などの作付時期や収穫までの期間について説明を受け,参加者は稲の生育や水田の様子などを熱心に視察していました。また養鶏場では,飼育施設内部を視察し,野生動物の侵入を防ぐため高床式になっていることや,孵化から出荷までの流れについて等の説明を受けました。最後に訪問したパテイン大学マリンサイエンスセンターでは,ここでの研究についてスライドで説明を受けた後,実際に船でマングローブの再生林を視察しました。
本学から参加した教職員にとっては熱帯アジア地域における農業開発技術に関する新たな課題の認識を,学生にとっては新興農業地域の現状を認識するとともに,国際プレゼンテーションの絶好の機会になり,今後の研究に向けた貴重な知見とアドバイスを得ることができました。

