教育の特徴
文理融合型の学際的な教育
21世紀の食資源に関してグローバルな問題を解決するためには、農学・工学・水産・地球環境・保健などの「理系」と教育・経済等の「文系」が参画する「文理融合教育」による人材育成が非常に重要です。
本学院では、異なる専門分野の教員による教育研究指導を通じて、現代の世界情勢・経済、歴史、民族や思想などの文化面と、食料生産や環境保全のための技術面を一貫して学び、食資源にまつわる諸問題を解決するための、世界で通用する広い視野と国際交渉力をもったパイオニア人材の育成を行います。
また、文理融合型の教育を実施するため、主に文系の学生を対象として理系科目の理解を助けるための基礎的な講義が予定されています。さらに国際社会で活躍する際に必要な知識と素養を身につけることができる講義なども予定しています。
海外でのフィールドワーク
本学院ではワンダーフォーゲル型の実習を重視しています。
(ワンダーフォーゲルとは、もともとドイツ語で「渡り鳥」を意味します。転じて優れた教員を求めて方々の大学を渡り歩いたヨーロッパ中世の「遍歴学生」にあこがれ、19世紀末にドイツ青年の間で始まった活動を指し、本学院でのフィールドワーク科目も国内外の現場を複数回体験する実習であることから、この事歴に因み「ワンダーフォーゲル型実習」と称しています。)
本学院が行うワンダーフォーゲル型学習(フィールドワーク科目)は、食資源に関わる現実課題と向き合うため国内外の現場を体験し、世界の食資源問題を認識し、主体的・積極的に自身の関心とも関連付けて学習を発展させることが目的です。
以下の科目名称のワンダーフォーゲル型学習を予定しています。
科目の名称 | 課程 | 主な 年次 |
区分 | 目的・内容 | 主な訪問先 |
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ワンダーフォーゲル実習I | 修士 | 1 | 必修 | 食資源問題の解決や改善に向けた取組を主体的に学修(各1~2週間) | ヨーロッパ |
ワンダーフォーゲル実習II | アジア | ||||
ワンダーフォーゲル実習VI | 博士後期 | 2 | 必修 | 国内外の現場や産・官・学の研究機関等で先端的課題について共同研究を行い、成果を整理し報告(2週間以上) | 海外・日本国内 |
英語での講義
世界に羽ばたく人材になるには、海外で通用する英語能力を身につけることが必要です。そのために国際食資源学院における講義等はすべて英語で行います。博士論文や修士論文とその審査も英語によります。特に海外からの多彩な教員陣から生の英語で学ぶことは、自身の英語力アップに大いに役立ちます。
【海外から招聘する講師陣(予定)】
カリフォルニア大学デービス校 | Roger Brett Boulton (ワイン醸造学) Shota Atsumi (合成生物学) Robert Hackman (栄養学) |
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ウイスコンシン大学マディソン校 | Brian Grant Fox (生化学) |
カセサート大学 | Methee Kaewnern (水産資源管理学) |
アイオワ州立大学 | Lance H. Baumgard (家畜管理学) |
フランス農学開発国際協力研究センター | Philippe Karpe (アフリカ農村政治学) |