北海道大学大学院国際食資源学院

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学院長からの挨拶

大学院国際食資源学院長
教授 高橋 昌志

 今日、様々な懸案に直面する世界情勢のなかにあって、とりわけ食料に関わる種々の課題は重要度を増している。食資源の確保はもちろんのこと、流通と貿易、食の安全、食品の廃棄、環境との調和、水資源管理や水質保全、砂漠化等の土地劣化の抑制、公衆衛生の確保、地域振興、等々の問題が山積している。世界各地において貧困や飢餓といった問題も解決をみない。加えて、2019年に発生し世界的なパンデミックを起こし現在も感染抑制に至っていない新型コロナウイルス禍は、これまで私たちが当たり前ととらえていた教育、働き方、医療、食料生産、管理・分配や流通などのシステムに対する概念を一新するほどのインパクトを提起している。

 これら 21 世紀の社会が抱える食・水・土資源やポストコロナ時代の関連問題の解決を図るには、広範な知識のみならず、解決策追求のための強い意欲と明確な意志を持つことが求められる。そのための方策として、一貫した人材育成システムの構築が必要とされている。

 世界的な食・水・土資源にまつわる課題に対して戦略的解決策を見出すためには、地域の課題を世界の中に位置づけて俯瞰的にとらえることのできる「グローカル」なリーダーが育たねばならない。2017 年 4 月に修士課程、2019年4月に博士課程がスタートした国際食資源学院の目標は、世界の食・水・土資源の重要課題にフロンティア精神を持って向き合うことのできる未来の国際的リーダーを育成することにある。そのため、本学院における学修では、文理融合的な多方面にわたる幅広い視野と深い知識、様々な経験を得る機会を提供していく。カリキュラムの特徴の一つであるワンダーフォーゲル型学習などにより、卓越したジェネラリスト的素養と、多面的多元的に解決策を提案できる総合力のあるスペシャリスト的素養の双方を具備する人材を養成する。学生諸君には本学キャンパスでの勉学と研究のみならず、部屋を飛び出して各地の現場で見聞きし体験して、自らの研究を深めていくことを期待する。

 世界の諸問題に取り組んでいこうという強い意欲と大志をもつ学生諸君を歓迎したい。