Production関連
Productionにおける教育・研究目標
地球上の人口増加や加速度的に進行する水陸圏の気候変動は、食料やエネルギー生産体系に大きな影響を及ぼし、特に、開発途上国ではその問題が顕在化してきています。加えて、各国の食料生産体系が、流通のグローバル化に伴って他国の消費、流通や社会、政治的な要因等に影響を受け、非常に脆弱なバランスの上に成り立っている状況も、食資源生産体系に大きく影響しています。そうした中で、国内外における食料やバイオエネルギーの生産性・効率性向上とともに環境と調和した持続性、農業の生態系サービス、食品安全性ならびに健康管理への関心がより高まっています。
プロダクションユニットの研究および教育方針は、食品やバイオエネルギー生産,菌類,ゲノム,遺伝資源,食健康管理に関わる基盤知見を駆使して、1)農畜産物等の生産性、効率性の向上、生物多様性と生態系サービス、未利用資源を含む地域資源の有効利用、2) 農畜産物の品質向上,鮮度保持,安全性向上にかかるポストハーベストプロセスに関する検出・評価、3)健康への効果に対する新たな指標の探索、微量高感度検出析技術を使った評価解析開発、を実施する中で、国内外における持続的な食資源生産向上への課題に取り組み、新産業創出に貢献できる人材を輩出することを目標としています。
国際食資源学院で行う教育のもととなる研究は、主に北海道大学大学院農学研究院食水土資源グローバルセンターにて行います。